CYS HISTORY
クエルボ・イ・ソブリノスはまさにラテン世界の遺産を保有する唯一のラグジュアリーウォッチブランド。
19世紀後半におけるハバナの黄金時代にインスパイアされて生み出されるクエルボ・イ・ソブリノスの時計は、当時の華やかなライフスタイルを思い起させます。
たぐいまれな品質、優雅さ、創造力、異国情緒、人生の楽しみによってつむぎ出された魔法のような豪奢さが表現されているのがクエルボ・イ・ソブリノスウォッチです。
「スイスのハートにキューバのスピリット」 スイスのウォッチメイキングとラテンの伝統が完璧に融合したクエルボ・イ・ソブリノスは、スイス時計産業にあって、ユニークな存在のひとつと言えます。
OVER 140 YEARS OF LATIN HISTORY
1882年 | クエルボ・イ・ソブリノス創業。 |
---|---|
1910年代 | 自身で開発したオリジナル製品の他に、グローバルウォッチブランドの販売が大成功。 |
1928年 | 時計ビジネスの中心地 スイス ラ・ショー・ド・フォンにウォッチ製造工房を設ける。 |
1940年代 | 急速な拡大を続け、アメリカ大陸でもっとも認知度のあるブランドとなる。 |
1950年代 | 都市としてのハバナ、ブランドとしてのクエルボ・イ・ソブリノスにとって偉大なる50年代を迎える。 クエルボ・イ・ソブリノスは、ハバナを訪れる名声ある人物たちに一見の価値ありと認められるまでになり、歴史的な著名人が顧客リストに名を連ねていた。 |
1950年代以降 | 政治的状況の変化により、約40年にわたり休眠状態となる。 |
1997年 | オールドウォッチ、腕時計製造の歴史の専門家ルカ・ムズメキと高級腕時計販売を手がけるマルツィオ・ヴィラがクエルボ・イ・ソブリノスを再興。 |
2001年 | イタリアとスペインで販売をスタート。その後数年で、ドイツ、ロシア、アメリカへと市場が拡大。 |
2002年 | バーゼルワールドに初出展。コレクション「エスプレンディドス」「プロミネンテ」「トルピード」を発表。 |
2005年 | 日本市場での販売スタート。初めての自社開発クロノグラフムーブメント(Cal.CYS2450)を発表。 |
2007年 | ブランド誕生125周年。最高級モデル「ロブスト トゥールビヨン」を発表。 |
2009年 | ハバナの歴史地区に「クエルボ・イ・ソブリノスミュージアム」とブティックをオープン。キューバアイランドにおけるインターナショナルブランドのブティックとして第一号となる。 |
2018年 | 時計製造業界の新たな投資家に譲渡。ラ・ショー・ド・フォンからルノアモンへ移転。 |
Birth since 1882~
キューバ・オリジン
1862年スペインからの移民であるラモン・フェルナンデス・クエルボがハバナ市内にジュエリーブティックをオープン。
1882年ラモン・フェルナンデス・クエルボと共に、アルマンド・リオを筆頭に5人の甥たちが新たなビジネスをスタートした。
Cuervo y Sobrinos クエルボ・イ・ソブリノス とは
スペイン語で “クエルボとその甥たち”
カリブの真珠と呼ばれた栄華を極めたハバナで、事業は次第に拡大し世界中にその名を轟かせるほどに飛躍した。
Prosperity since 1940~
顧客リストに記された著名人たち
1890年後半から1950年代まで、文学、科学、映画、政治の国際舞台で活躍する大物たちはハバナを訪れる際には、クエルボ・イ・ソブリノスのブティックに集まるのが常であった。
ブランド再興の際には、旧店舗の地下室で長年眠っていた顧客名簿や写真が発見されている。
熱心な顧客としてその名を連ねていた著名人たち:
エンリコ・カルーゾー (1873-1921) イタリア オペラ歌手
ウィンストン・チャーチル (1874-1965) イギリス 政治家(英国首相)
アルベルト・アインシュタイン (1879-1955) アメリカ
物理学者(ノーベル物理学賞)
アーネスト・ヘミングウェイ (1899-1961)アメリカ 作家
クラーク・ゲーブル (1901-1960) アメリカ 俳優
グローバルウォッチブランドとのダブルネーム
ダイヤルに「Cuervo y Sobrinos」と記されたグローバルブランドのモデルを1940年代を中心に多数製造。クエルボ・イ・ソブリノスへの高い評価を物語っている。
ダブルネームが施されたブランド:
パテック・フィリップ
ロレックス
ロンジン
ユリスナルダン 等
Dormancy since 1960~
ブランドの休眠状態がつづく
1959年のキューバ革命により社会主義国へ移行、Cuervo y Sobrinosのブティックは政府によって国有化され、会社は衰退の時期を迎える。
キューバ軍のアンゴラ介入時には軍用時計を生産することもあった。
その後、ブランドは休眠状態となり時計製造は停止。2000年に復活するまで、ヴィンテージマーケットでは、時計コレクターの注目を集める存在となっていた。
Revival since 1997~
ブランドの復活・再興
1997年~
ヴィンテージウォッチ、時計製造の専門家ルカ・ムズメキが、ハバナの旧ブティックに眠っていた巨大な金庫とともに、ブランドの所有権を獲得。金庫の中には、往時のムーブメント、デザインスケッチなどの素晴らしい遺産が手つかずで残されていた。
2001年~
ムズメキは高級腕時計販売を広く手がけるマルツィオ・ヴィラと出会う。二人のタッグにより、休眠状態にあったクエルボ・イ・ソブリノスブランドが再び姿を現した。ラテンの精神はそのままに、時計製造の中心スイスのルガーノに拠点を設ける。
イタリア、スペインから販売を開始し、時を経ずに北米、ロシアへと販路が拡大。
2005年~
日本市場での販売をスタート。
2022年~
ブランド創業140周年を迎える。