クエルボ・イ・ソブリノスの歴史は、キューバの歴史と密接に関係しています。「ヒストリアドール」コレクションはハバナの歴史家であるエウセビオ・レアル・スペングラー博士にちなんでと名付けられ、キューバの歴史と伝統を大切にしていることを示しています。
1882年、クエルボ・イ・ソブリノスはハバナの中心地、アミスタッド通りで創業しました。その後、会社の繁栄とともに、さらに大きな場所に移転、ヨーロッパにもオフィスを構えるようになりました。長年にわたって変化を遂げながらも、クエルボ・イ・ソブリノスは1519年に誕生したハバナとは常に切っても切れない関係であり続けています。
当初はサン・クリストバル・デ・ラ・ハバナと呼ばれていたハバナ市は、コーンフラワーのような青い空、キューバ産葉巻の豊かな香り、ラテン音楽の催眠的な音で知られています。ハバナは常にクエルボ・イ・ソブリノスの心の故郷であり、そのため、「ヒストリアドール1519」を通じて、この街が誕生した年を祝うことにしたのです。
ダイヤルはブレゲ針とファセット・インデックスを組み合わせたクラシカルなデザインで、時・分を明瞭に表示し、バトン型の秒針とデイト表示機能が加わっています。
ダイヤルにはセンスあふれるディテールが多数あり、その一つひとつが全体の印象を豊かにしています。中央部には、アールデコ調のギョシェ模様が施され、表面に美しい質感を与えています。デイト表示の上にはキューバの紋章の一部である「新世界の鍵」が配されています。ミニッツトラックには溝を刻んだ装飾がされており、正午の位置にはゴールドとレッドを基調としたCySのエンブレムがあしらわれています。
またムーブメントのローターには国旗に描かれている3つの城が彫り込まれています。
ヒストリアドール1519にはプゾー224をベースにしたスイス製自動巻きムーブメント、キャリバーCYS 5104を搭載しています。このムーブメントには、コート・ド・ジュネーブ仕上げとペルラージュ仕上げが施されています。
ヒストリアドール1519のデザインにあたり、クエルボ・イ・ソブリノスは膨大なアーカイブの中から、1940年代に製造された旧モデルのいくつかにインスピレーションを得ました。その結果、当時のスタイルを踏襲しながらも、直径40mmという、ゆったりとしたケースで現代的なテイストを表現しています。スチール製のケースはポリッシュ仕上げで、緩やかな弧を描く輪郭を際立たせています。また、細長いラグが手首にしっかりとフィットし、快適な着け心地を実現しています。ダブルカーブのサファイアガラスで、視認性を高めています。