葉巻とともに歩む島国 -キューバ-
葉巻と言えば・・・
「葉巻」と聞いて真っ先に思いつく国はどこでしょう。
少しでも葉巻に興味のある方であれば、真っ先にキューバの名が浮かぶのではないでしょうか。
インターネットで「葉巻」と検索すればおすすめの葉巻としてキューバの銘柄が沢山出てきます。
このカリブ海に浮かぶ島国、キューバにおける葉巻の歴史は古く、かのコロンブスがキューバを発見したときには既に現地の人間がタバコ葉を巻いて吸っていたそうですから、その歴史の長さは世界随一と言っても過言ではないでしょう。
キューバ葉巻世界へ
キューバの葉巻は当初は薬草として、その後嗜好品として普及しましたが、当時の宗主国であるスペインによって外国への輸出が禁じられていたため、キューバの葉巻が広く世界に認知されるのは、19世紀初頭のナポレオンによるスペイン侵攻まで待たなければいけませんでした。
この侵攻後フランスに持ち帰られた葉巻がきっかけとなって、キューバの葉巻がヨーロッパを介して世界に広まったと言われています。その後葉巻の生産や販売が自由化されたキューバは、葉巻の世界的需要の増加に伴い、ブランドや工場が数多く設立され、シガーの一大産地として世界に知られるようになります。
現在のハバナシガーへ
その後、19世紀半ばより始まった二度の独立戦争や、米西戦争、キューバ革命を経て1960年代にフィデル・カストロによる革命政権が樹立、現在まで続くキューバの体制が確立します。
その際、乱立していた葉巻ブランドやその工場も現在の30弱程度のブランド数に整理されました。
キューバ革命を指揮したフィデル・カストロやチェ・ゲバラもシガーを愛し、シガーを嗜む写真などが数多く残っています。
現在のハバナシガーのトップブランドのひとつであるコイーバは、当時カストロが愛飲したシガーを外交用に製造していたものが一般流通化したものです。革命前から続くパルタガスや、ロメオジュリエッタ、モンテクリストなどと比べると比較的新しいブランドと言えます。
日本とキューバとタバコの始まり
実は日本とキューバのかかわりは非常に古く、その始まりは17世紀初頭に遡ります。
伊達政宗家臣であった支倉常長をはじめとした遣欧使節団がスペインへ向かう途中でキューバに立ち寄ったことが知られています。
日本にタバコが伝来したのはその更に前、16世紀後期と言われています。
正確な歴史は残っていませんが、ポルトガルやスペインとの貿易、いわゆる南蛮貿易によってもたらされてものではないかと考えられています。
当時スペインなどでは葉巻が普及しており、南蛮貿易で訪れた商人が葉巻のようなものを吸っていたという記録も残っています。
その頃キューバはスペインの植民地として葉巻を生産していましたから、日本にやってきた商人が吸っていた葉巻もキューバ産だったかもしれません。
その後、日本とキューバの国交は、幕府による鎖国政策の影響で中断します。19世紀末、日本人移民による入植まで国交が途絶えてしまいました。
鎖国の終わりとともに西洋との貿易も復活、葉巻も輸入されていたようです。
この頃にはキューバの葉巻も自由化されていましたので、当然日本にも輸入された葉巻の中にキューバ産も入っていたことでしょう。
日本とキューバの国交
日本政府とキューバの政府レベルでの正式な国交の始まりは1929年ですが、その12年後太平洋戦争によりその関係はまたもや断絶してしまいます。そして終戦後、サンフランシスコ講和条約によりキューバとも国交が再開されました。
その後冷戦下におけるアメリカとキューバの関係悪化があった中でも、日本は国交を維持、現在まで友好関係を続けています。
キューバ革命後、日本へもチェ・ゲバラが来日、広島へ訪問したことなど、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
そして、日本における嗜好品としてのキューバ葉巻もその友好関係と同じように現在まで支持され続けています。
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また、クエルボ・イ・ソブリノス(CYS)の時計収納ボックスは、保湿機能がついた葉巻保管箱としてもご利用頂けます。
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